患者様には見えない装置として説明される事が多いですが、正式にはリンガルブラケット装置と言います。
装置の構成は、マルチブラケット装置と大きく変わりませんが、歯の裏側に装着します。その結果、見えない装置として説明されています。
こちらも40年ほど歴史のある装置ですが、当初は装置の厚みがかなりありで不快症状が強かったり、技術的に煩雑であったため、あまり普及しませんでした。しかしながら近年は材料やデジタル技術の進歩に伴い、装置の厚みが薄く不快症状が以前より軽減しました。
重ねて治療技術の研究が進み、煩雑と避けられていた技術的な面が簡便化してきました。
お仕事などの都合で他人に気づかれずに治療を行いたい患者様の治療に使用させて頂いています。中でもブラケットからワイヤーに至るまで、患者様自身の歯や顎の形態に合わせて製作するいわゆるフルカスタムメイド装置があります。
当院で使用する装置
舌側矯正の代表的な装置にはインコグニトやWinなどがありますが、この両者はリボンワイズと呼ばれる構造をしており、他のリンガルブラケットとは異なる構造をしています。
私自身はリボンワイズの装置が舌側矯正を行う際の歯の動き方には有利に働くと考えているため、これらを利用しています。また、カスタムメイドのブラケットであるため装置の厚みも可及的に薄くの不快症状が少ないです。患者さんの使用時間などに影響を受けず、予知性が高く治療結果も非常に良いです。
治療上の注意点
治療内容 | 舌側矯正 |
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治療費 | 基本料金¥1,100,000〜¥1,300,000 *別途 処置料金 |
治療に伴うリスク | ・外傷既往がある歯は動かせないことがあります。 ・むし歯、歯周病などを誘発する場合があります。 |