透明で目立ちにくいマウスピース矯正。見た目が自然なのが魅力ですが、毎日使っているうちに黄ばみや着色が気になってきた…というお悩みも少なくありません。
「きれいに使いたいけど、黄ばみや着色汚れはどうしたら落ちるの?」
「漂白剤で透明に戻るかな?」
今回は、マウスピースが着色する原因と対処法、そして漂白剤の使用はアリかナシかについて、解説します。
目次
■なぜマウスピースが黄ばむの?着色の原因とは
透明だったマウスピースがだんだん黄ばんでしまう原因は、大きく分けて以下の3つです。
①飲食物による色素沈着
着色しやすい飲み物(紅茶・コーヒー・赤ワイン・カレーなど)をマウスピースを装着したまま口にすることで、色素がプラスチック表面に沈着してしまうことがあります。
目には見えない細かな凹凸に汚れが入り込み、蓄積することで黄ばみや茶色っぽい着色汚れに変わっていくのです。
②タンパク質・唾液の汚れ
唾液や歯垢に含まれるタンパク質がマウスピースの表面に付着し、白く濁ったり黄ばみを引き起こすことも。特に歯磨きをせずに装着すると、汚れが定着しやすくなります。
③清掃不足や保管環境
水洗いだけでは落としきれない汚れが徐々に蓄積し、マウスピース全体が黄ばんでくることがあります。また、湿ったままケースに密閉して保管すると、菌の繁殖や臭いの原因にもなります。
■マウスピースが着色しやすい飲食物に注意!
着色のリスクが高い飲み物・食べ物は、次のようなものです。知っておくことでマウスピースの影響を抑えるきっかけにもなるでしょう。
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コーヒー、紅茶、ウーロン茶、赤ワイン
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カレー、ミートソース、チョコレート、ベリー類、ケチャップ系の料理
これらは歯にも着色しやすく、マウスピースにも色が沈着しやすいです。完全にやめることは厳しい場合もありますので、こういった色の濃い飲食物を食べた後はすぐに口をゆすぐ・歯を磨くなどの対策をすることで着色を防ぎやすくなります。
■マウスピースが着色してしまったらどうすればいい?
黄ばみや着色汚れが気になったら、以下のような方法でケアしてみましょう。
◎ 中性洗剤+やわらかい歯ブラシで優しくこする
マウスピースは傷がつきやすいため、硬いブラシや研磨剤入りの歯磨き粉はやめましょう。やわらかい毛のブラシで、中性洗剤やマウスピース専用クリーナーを使ってこすり洗いするのが基本です。
◎ 専用の洗浄剤を使う
ドラッグストアや矯正用製品で販売されているマウスピース・リテーナー用洗浄剤を使えば、手軽に除菌・消臭ができ、着色にも効果が期待できます。つけ置き時間や頻度は、製品の説明に従ってください。
■マウスピースって漂白剤で除菌・漂白してもいいの?
市販の台所用漂白剤や強力な塩素系漂白剤の使用は、基本的におすすめできません。
なぜなら、
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マウスピースが変形・劣化する恐れがある
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有害な化学成分が残留し、口に入るリスクがある
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表面に微細な傷が入り、着色や臭いがかえってつきやすくなる
などのデメリットがあるからです。
どうしても殺菌・除菌目的で消毒をしたい場合は、歯科医院で指定された専用の洗浄剤を使用するのが安全です。
■マウスピースの着色を防ぐには予防が一番大切!
黄ばみや着色汚れを防ぐには、日々の使い方とケアがとても重要です。
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食後はしっかり歯磨きをしてから装着
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マウスピースを装着したままの飲み物は、水以外NG
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使用後はぬるま湯+専用ブラシで洗浄
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定期的に専用洗浄剤で除菌
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ケースはこまめに洗い、通気性の良い環境で保管
これらを習慣づけることで、透明感を長くキープできる可能性が高まります。
【着色の原因と対処法を知って、清潔にマウスピースを使おう】
マウスピースの黄ばみや着色汚れは、日々の飲食や清掃方法に原因があることが多いです。漂白剤などの強力な洗浄は逆効果になることもあるため、正しい方法でやさしくケアすることが大切です。
「最近なんだか汚れが目立つかも…」と感じたら、まずは使い方やお手入れの方法を見直してみましょう。心配なときは、歯科医院でメンテナンスの相談をするのもおすすめです。