
「矯正を始めてから、口内炎がよくできるようになった…」
そんなお悩みを抱えていませんか?
口内炎は矯正治療中によく見られるトラブルのひとつで、ブラケット矯正だけでなくマウスピース矯正(インビザライン)でも起こることがあります。
この記事では、なぜ矯正中に口内炎ができやすいのか?その原因と対処法を、装置ごとにわかりやすく解説します。
目次
■口内炎とは?まずは基本を確認
口内炎とは、口の中の粘膜に起こる炎症やただれのことを指します。多くは1週間~10日ほどで自然に治りますが、繰り返しできたり、痛みが強かったりすると普段の生活がしづらくなることがあります。
矯正中は口の中の環境が変わるため、通常よりも粘膜が傷つきやすく、炎症が起こりやすい状態になるのです。
■ブラケット矯正で口内炎ができる原因
ブラケット矯正(ワイヤー矯正)の場合、口内炎の主な原因は以下の通りです。
◎装置による物理的刺激
ブラケットやワイヤーの金属部分が唇や頬の内側に当たりやすく、擦れることで粘膜が傷つき、炎症が起きやすくなります。
◎ゴムかけのフック
顎間ゴム(ゴムかけ)を引っかけるためのフックが頬に刺さりやすいこともあります。特に話したり食べたりするときに当たる場所だと、口内炎が慢性化しやすいです。
◎口腔内の乾燥
装置により口が開きやすくなったり、口呼吸になりやすくなったりすることで、口腔内の乾燥が進み、炎症が起こりやすくなります。
■マウスピース矯正でも口内炎は起こる?
「マウスピースは滑らかだから、口内炎はできないのでは?」と思われがちですが、インビザラインなどのマウスピース矯正でも口内炎ができることがあります。
◎アタッチメントやマウスピースのフチ
歯につけたアタッチメント(歯の動きを補助する突起)や、マウスピースの縁の形状が頬や舌に当たってしまうことがあります。特に新しいアライナーに替えた直後などは要注意。
◎ゴムかけ用の切り込み
インビザラインでも顎間ゴムを使用して矯正力を高める治療を行うことがありますが、その際にマウスピースに切り込み(スリット)を入れることで、その部分が鋭利になり、粘膜に刺激を与えるケースもあります。
■矯正中に繰り返す口内炎…対処法は?
矯正中にできる口内炎の対処には、セルフケアと専門的な対応の両方が必要な場合も。
◎ワックスを使う
金属装置が原因の場合、矯正用ワックスを該当箇所につけることで、摩擦を防ぐことにつながります。ドラッグストアや矯正歯科で購入でき、応急処置として有効です。
◎マウスピースの縁を調整する
フチが当たる場合、歯科医院で削ってもらうか、やすりで滑らかに調整してもらいましょう。自己判断で削るのはリスクがあるため、通院している歯科医院に調整してもらうと安心です。
◎口腔ケアを徹底する
細菌が増えると治癒が遅れるため、丁寧な歯磨きとこまめなうがいで口腔内を清潔に保ちましょう。マウスウォッシュや殺菌成分のあるうがい薬の使用もおすすめです。
◎市販薬や処方薬を使う
痛みが強い場合は、市販の口内炎用パッチや塗り薬(ケナログなど)で対処可能です。繰り返す場合は、ビタミン不足や免疫力の低下が関係していることもあるため、歯科医師に相談してみましょう。
◎長引く・治らない口内炎は要注意
通常、矯正中にできる口内炎は1週間〜10日で自然に治りますが、2週間以上続く場合は別の病気が潜んでいる可能性もあります。
特に、
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広がるように大きくなる
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出血や膿を伴う
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発熱や倦怠感を伴う
といった症状がある場合は、早めに歯科医院や医療機関を受診しましょう。
【口内炎も矯正治療の一部として、無理せず対処を】
矯正中の口内炎は多くの患者様が経験するものです。
痛みを我慢せず、気になる症状があれば早めに矯正担当医に相談してください。インビザラインなどのマウスピース矯正でも口内炎は起こることがありますが、工夫次第で予防や緩和が期待できます。
矯正期間を少しでも快適に過ごせるよう、正しい知識と対策で乗り切っていきましょう。

