
出生から最初の歯が生え始めるまでの時期です。顎の成長が著しく、哺乳に適した顎の形をしています。また、頭の骨の成長も極めて大きいです。この時期は、歯がないため見た目に歯並びを判断することは難しいです。できる限り以下のようなことを注意してあげましょう。
日常生活で気をつけること
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01,授乳
母乳を飲む行為は最初の顎の運動であり、噛んで食べるための予習の期間です。母乳は哺乳瓶に比べ出にくく、口周りの筋肉をしっかり使うので、噛むための筋肉を発達させます。同時に、口が完全に塞がるため自然と鼻呼吸を身につけます。
また、母乳を飲む際、赤ちゃんは舌全体を上顎に押し当てるようにして、口の中を陰圧にして強い吸引ができます。これは正しく飲み込むための方法を学んでいます。 -
02,離乳食
生後7か月を過ぎると、乳歯が生え始める時期でもありますが、離乳食がスタートします。母乳やミルクしか口にしていない赤ちゃんが普通の食事が食べれるようになるまでの離乳の時期は、様々な素材の食べ方を学習し、噛み方を学ぶトレーニングにあたります。また、味覚の幅を広げる大切な時期でもあります。
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03,哺乳瓶
乳児嚥下(乳汁を摂取するための嚥下)が残っていると歯並びを悪くすると言われています。特に、哺乳瓶の長期間の使用は、乳児嚥下の遷延化を引き起こすため、正しい口腔機能の発達や正しい歯列育成のためにも2歳を超えての使用は避けたほうがよいでしょう。