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小児矯正のQ&A
何歳くらいから治療を始めたらいいの?
お子様の矯正は、永久歯(大人の歯)の矯正治療のための準備期間で成長を利用し、永久歯の正しい生え変わりを誘導したり、顎のズレを整えることを目的としています。
個人差や男女差があるものの、7歳から10歳ごろに治療を開始することをお勧めしています。上顎の成長は10歳ごろ下顎の成長は12歳ごろにピークを迎えます。
早すぎず、遅からず適切な時期に開始すると、無駄なく効率的に治療を進めることができます。
ただし、受け口の場合は例外です。上下の顎の成長時期が異なるため、様子を見れば見るほど悪化しやすいので、治療ができる状態であれば、可能な限り早めに開始します。
矯正の治療期間は?
お子様の場合は、大人の歯並び治療の前にⅠ期治療といって、顎や大人の歯の生え変わりを正しく発育誘導する、準備期間があります。
大人の歯が生え揃うのが、おおよそ13歳ごろなので、この時期までがⅠ期治療です。治療がうまくいけば成長観察する時期や、生え変わりを待つ時期があるため、1~3か月おきに受診します。
また、準備期間(Ⅰ期治療)を行っているため、大人の歯並び治療(Ⅱ期治療)の期間を、短縮できる場合が多いです。
子供のうちに矯正した方がいいのはなぜ?
以下のようなメリットがあります。
・成長を利用し、顎の成長をコントロールできます。
・成長を主体とした治療となるため、痛みが少ないです。
・取り外し可能で就寝時にのみ使う装置が多いです。
・大人になってから始めるよりも抜歯や、手術のリスクを回避できます。
矯正治療は部活(スポーツ、音楽)などに影響はありますか?
・格闘技のようなフルコンタクトスポーツやラグビーなどの、セミコンタクトスポーツをする際に、固定式の装置だと装置が破損したり、口の中が傷ついてしまうおそれがあります。
固定式の装置を装着していて、やむを得ない場合は専用のマウスピースを併用しながら治療を行う場合がありますが、取り外し可能な装置を可能な限り用いるようにします。
・唇を震わせて音を出す管楽器のような演奏の場合、取り外し可能なアライナー装置を積極的に使用したり、歯の裏側に装着するリンガルブラケット装置を装着し治療を行います。
歯並びが悪いとどんな問題が起きるの?
以下の問題を引き起こす原因になります。
・むし歯や歯周病になりやすいです。※特に歯周病は糖尿病や高血圧との相関関係があり成人病になりやすくなります。
・顎の関節が痛くなったり、頭痛や肩こりの原因となることがあります。
・発音や滑舌が悪くなり、コミュニケーションの妨げとなります。
・見た目のコンプレックスにより、精神的なストレスを引き起こします。
・口呼吸を併発していることが多く、かぜやウィルスなどの感染性の病気にかかりやすくなります。
・咀嚼効率が悪いため、胃や腸などの消化器に負担がかかりやすいです。